魔法が“生き物”として存在する世界で、唯一の“魔男”として異例の少年・イチ。
今話題の少年ジャンプでの新連載漫画『魔男のイチ』第二巻までのキャラクター紹介!
本記事では、そんな彼らの関係性を図解的に整理しながら、物語の根幹に関わる秘密や伏線、そして今後の展開の鍵を握る要素までを深掘りしていきます。
※ネタバレを含む内容のため、未読の方はご注意ください。

イチ(主人公)

山奥で狩りをしながら育った、魔法とは無縁の生活を送ってきた少年。しかし、突如として最強の魔女と“王の魔法”の戦いに巻き込まれたことで、異常な魔法適性を示す。しかも、その魔法を「倒して」習得するという特殊な才能を持つ。
狩人の少年、山育ちの経験から狩猟本能が強い。相手が殺意を向けない以上、自分からも殺意を向けない『死対死』という価値観を持つ。王の魔法を習得したことで、世界初の男の魔女=”魔男(まだん)”になる。
◆ 山奥で育ち、魔法を知らなかった少年
名前:イチ
性別:男性
年齢:不明(推定10代後半)
肩書き:人類初の“魔男”(魔法を扱える唯一の男性)
所属:マンチネル魔女協会・反人類魔法専門部隊「デスカラス班」
出身:山奥(6歳で親に捨てられ、狩人として生き延びてきた)
初習得魔法:王の魔法(キングウロロ)
能力の特異性:
・魔法の試練を本能的に見抜く“狩猟直感”に優れている
・殺意を向けられない限り、自ら殺意を抱かない「死対死」の価値観を持つ
イチは6歳のとき、親に山へ捨てられたという過酷な過去を背負っている。文明や社会から切り離された生活の中で育まれたのは、極めて高い“狩猟本能”と、生き物としての「勘」のような直感力を持つ。
そんな彼は、魔法とは無縁の生活を送っていたが、偶然にして最強クラスの魔法——“王の魔法(キング・ウロロ)”の戦いに巻き込まれてしまう。
◆ “魔男”の理由
イチの中に眠る異質な適性が覚醒する。それは、魔法を“道具”や“力”として扱うのではなく、“生き物”として狩ることで、自らの中に吸収・習得してしまうという特殊なスキル。
イチが“王の魔法”を習得した瞬間、彼は世界で初めての男性魔法使い、すなわち“魔男(まだん)”として目覚める。これは単なる性別の枠を超えた異端であり、魔女協会の存在意義さえも揺るがしかねない事象だった。
◆「死対死(しついし)」
イチが育った山では、弱肉強食の掟がすべてだった。そんな環境で彼が培ったのは、「相手が殺意を向けてこない限り、自分からも殺意を向けない」という“死対死”の価値観。
つまり、相手を”狩る”対象として見るときも、イチは本能的に“生存のための戦い”を前提としている。殺伐とした魔女の世界において異質でありながらも、どこか人間味があり冒険を楽しむタイプ。

◆ マンチネル魔女協会「との関係
異端者でありながら、イチはマンチネル魔女協会の反人類魔法専門部隊「デスカラス班」に所属している。ここでは、特殊かつ危険な魔法と戦う過酷な任務が課されるが、イチはそれらの“魔法の試練”を真正面から突破し続けている。
イチの存在は、周囲の魔女たちにとって未知と警戒の対象だが、同時に“希望”や“進化”の兆しでもある。特に班のリーダー・デスカラスや仲間のクムギとは、衝突しながらも関係を深めており、彼を中心とした人間関係は徐々に広がりを見せている。
【王の魔法/キング・ウロロ】
『魔男のイチ』における世界観の根幹を揺るがす存在、それが千年破られなかった“反人類魔法”の「王の魔法(キング・ウロロ)」である。
これは単なる強力な魔法ではない。魔法とは本来、魔女の資質によって発動される“女性の特権”であるという前提を、根本から覆す存在。
この“禁断の魔法”の正体と、なぜそれがイチによって習得されえたのかを紐解いていきます。

◆ 魔女すら習得できなかった“反人類魔法”
- 分類:反人類魔法(学名:超越特化魔法)
- 別名:王の魔法、ウロロ
- 性質:どんな魔法も最大出力で使用できる“特化”型魔法
- 習得条件:ウロロの心臓を破壊することで習得可能
- 備考:女性には突破できない試練が課されていたため、千年もの間魔女は習得できなかった
王の魔法(通称キング・ウロロ)は、「魔女が千年かけても習得できなかった」という凶悪な反人類魔法である。
その真名は《超越特化魔法》。一度でも習得すれば、どんな魔法であっても最大出力で発動できるという、チート級の能力を持つ。
しかし、その習得には厳しすぎる試練が課せられていた。それが、“ウロロの心臓を破壊すること”。魔法の扱いに長けた魔女であっても、倒せない反人類魔法だった。

◆ 魔法を“生き物”として狩るという革命
この事件が示したのは、単なる性別による差ではなく、魔法という概念そのものへのアプローチの違いだ。イチは魔法を、使うものではなく、倒すことで手に入れる“生き物”のような存在として見ている。
それにより、王の魔法の本質を突き崩すこととなる。
「ウロロを倒せる者が王になる」
これは、力の継承ではなく、“魔法を支配できる存在”が誰かを決める試練であり、魔女たちにとっては、魔法は“与えられるもの”であり、“学ぶもの”だった。
だが、イチにとっては魔法は“戦う対象”であり、“狩るもの”だった。その差こそが、この千年越しの壁を打ち破る力となる。
◆ イチとの関係
反人類魔法「ウロロ」は、イチが習得したことで、魔法はイチの肩から実体化し、言語を持ち、意思を持つ存在として彼に寄り添うようになる。
この変化は、ただの習得とは異なる。ウロロは単なる“力”ではなく、イチの次なる魔法習得や戦いの導き手として機能し始める。
魔女たちが“魔法で攻略しようとしていた”試練に対し、イチは“狩り”として挑んだ。
彼はウロロを「巨大な獣」と見立て、その心臓の位置を的確に読み、生物としての急所を狩ることでこの試練を突破してしまったのだ。
魔女でなければ扱えないはずだった魔法が、男によって習得されてしまう。
イチはこれをきっかけに、“男の魔女”=『魔男』として、今までにない魔女ではない存在へ。
【深淵の魔女・デスカラス】
『魔男のイチ』において、物語の序盤から強烈な存在感を放ち、イチの成長に多大な影響を与えるのが、現代最強の魔女・デスカラスである。
マンチネル魔女協会に所属する彼女は、“反人類魔法専門部隊”という過激な名を冠した【デスカラス班】の班長。自由奔放な振る舞いと裏腹に、作中でも随一の魔法技術と統率力を持ち、”深淵の魔女”と称される。
- 名前:デスカラス
- 所属:マンチネル魔女協会(デスカラス班 班長)
- 二つ名:「深淵の魔女」
- 武器:サーベル(魔法発動媒体)
- 家族構成:弟・リブロ

◆ “自称・超絶美人魔女”の性格は?
その容姿は、色黒の肌に編み込んだ長髪、垂れ目の表情が印象的で、大人びた雰囲気を漂わせている。
口癖のように“自分は最強”“完全無欠”“超絶美人”などと豪語しているが、それは単なるナルシズムではない。
実際には、感情が顔に出やすく、驚きや動揺もすぐ表に出てしまうほど人間味のある一面を持つ。
また、仲間や部下のことを常に気にかけており、責任感と優しさに満ちた人物像が徐々に明らかになっていく。
◆ イチとの関係
デスカラスが物語で果たす最大の役割は、イチを“魔男”として導く存在であるということ。
“王の魔法”を習得し異端の存在となったイチを、彼女は魔法狩りの世界へとスカウトする。
そして自らの直属の部隊【デスカラス班】に組み入れ、過酷な任務へと帯同させていく。
イチの能力に早くから目をつけたデスカラスは、彼の狩人としての勘と戦闘本能に惚れ込み、対等な“戦力”として扱い、魔男を受け入れる。
◆ どんな魔女?
デスカラスは実力・統率力・判断力のすべてに優れ、まさに”現代最強”の名にふさわしい魔女だ。
だが、その反面、性格に難ありと評されることもしばしば。
マンチネル魔女協会の幹部・マネーゴールドからは、”有能だが次期協会長としての品格に欠ける”と評されており、その破天荒な行動力が組織運営と衝突を起こしている。
【クムギ】デスカラス班の記録係

研究員として魔法の記録を担う少女クムギは他のキャラクターのように圧倒的な魔力や戦闘力を持つわけではなく、むしろどこか頼りなく、不器用な一面が目立つ。
しかし、それこそが彼女の魅力であり、物語の“人間らしさ”や“日常の尊さ”を体現する役割。魔女候補生クムギのキャラクターをご紹介します。
- 名前:クムギ
- 所属:マンチネル魔女協会(魔女研 デスカラス班)
- 師匠:シラベドンナ
- 役割:デスカラス班の記録係
クムギは、マンチネル魔女協会の「魔女研(魔女および魔法研究学部)」に所属する魔女候補生。 研究者としての素質を見込まれ、第6話からは“記録魔法”を用いて、デスカラス班に同行する。
戦闘に加わるわけではないが、彼女の存在は魔法の記録と検証、そして“観察者”として物語を内側から支えている。
◆ 使用魔法
- 多筆(カンペリ):筆を具現化し、自動で記録を書き留めてくれる魔法。
- 純水(プルタック):飲み水を出現させる魔法。魔法の基礎中の基礎とされる。
戦闘型魔法を習得していない彼女にとって、この2つの魔法は地味だが実用的。
特に「多筆」は、戦闘中の魔法分析や術式記録など、研究魔法使いとしての可能性を感じさせる。
彼女自身も、派手な活躍ではなく「縁の下の力持ち」としての役割にやりがいを見出しつつある。
◆ イチとの関係
デスカラス班に加わってから、クムギは“異質”の存在であるイチと出会う。
彼の予測不能な行動や、常識外れな言動に戸惑いながらも、
次第に“対等な仲間”として接されることで、彼女の心には少しずつ変化が生まれていく———。
著者Mangax(マンガックス)の漫画『魔男のイチ』を読んだ感想

魔法を“倒す”ことで手に入れる——この考え方は、既存の魔法社会の理論とは根本から異なる。今までにない物語!
バトルを通じ、仲間を作って魔物に立ち向かうストーリーはポップでありながらも迫力のある漫画です。画もポップな場面もあり魔法使いならではの王道でもあり新しい魔物対戦の漫画、子ども・女性でもファンタジーの世界を楽しめる漫画です。
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漫画『魔男のイチ』の作画 宇佐崎しろのX
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— 宇佐崎しろ (@uszksr) May 12, 2025
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もしまだ読んだことがない方は、ぜひ一度手に取ってみてください!