魔法を使うのではなく、“狩る”。
そんな斬新な世界観とともに幕を開けた漫画『魔男のイチ』は、これまでのバトルファンタジーとは異なる新しさと、王道の熱さをあわせ持った注目漫画です。
原作は漫画『魔入りました!入間くん』の西修、作画は漫画『アクタージュ』の宇佐崎しろの異色かつ豪華なタッグによる『魔男のイチ』。
“魔女”ではなく、”魔男(まだん)!?”——魔法を習得できるのは魔女の世界だけだと信じられてきた世界…”魔男(まだん)”が魔法を習得するとどうなる!?
※本記事は、漫画『魔男のイチ(まだんのイチ)』物語のあらすじや見どころ・漫画紹介をする内容となっています。ネタバレを含みます。
漫画『魔男のイチ』あらすじ紹介
この物語の舞台では、魔法は“生き物”として存在している——。そして、それらを捕獲し、習得する者たちは「魔女」と呼ばれている。
魔法の力を手にするためには、危険な魔法獣に立ち向かい、文字通り“狩る”必要がある——命がけの魔法ハンティングの世界。

主人公のイチは、山奥で狩人として暮らしていた少年で、魔女でもなければ、魔法にも興味がない。
そんな彼が、ひょんなことから魔女協会と関わり、“魔男(まだん)”としてこの世界に踏み込んでいく——。

第1巻では、最強の魔女と“王の魔法(キングウロロ)”が激突する中、偶然そこに現れたイチがその場をかき乱し、魔女では倒すことのできなかった”魔法”に挑む。
魔女では倒せない”王の魔法(キングウロロ)”が1000年経っても習得できない魔物、しかしイチは女性では倒すことのできない魔物を倒し、魔法を習得してしまう。

漫画『魔男のイチ』あらすじまとめ(1~2巻より)
第1巻:“魔法を狩る”とは?
物語は、最強の魔女と“王の魔法(キングウロロ)”が激突する壮絶な戦場から始まる。
そこに現れたのが、山奥で暮らしていた少年・イチ。彼は魔女でもなければ、魔法とも無縁の存在——のはずだった…。しかし、戦場に現れたイチは、誰も予想しなかった行動を取り、世界の均衡を揺るがす存在としてその場に強烈な印象を残す。

第2巻:初任務、魔法を使う!
魔女協会に連れられ、イチは戦闘員の「デスカラス班」の一員となる。
最初の任務は、“氷鮫(ひさめ)の魔法”を狩ること。極寒の村では、氷漬けにされた村人たちが横たわり、魔法の猛威が一般人にまで被害に及んでしまっている。仲間であるクムギやデスカラスたちが試練に苦しむ中、イチがどのようにして魔法の魔物を倒していくのか…。過去の山出の生活の知恵や経験を活かして、魔法を習得していく——。

氷という自然現象と、生物のように動く魔法。それを“狩る”ことにこそ、この物語のみどころです。
みどころ・考察
魔法は“狩る”もの——独創的な世界観
『魔男のイチ』最大の魅力は、魔法という存在への解釈だ。
一般的に“使うもの”として描かれがちな魔法が、この作品では“命ある存在”であり“獲物”である。狩ることで初めて自分のものにできるという世界は、これまでの魔法ファンタジーにない物語。

魔法の魔物の生態や心情がしっかりと描かれているため、ファンタジーでありながら生々しい“自然との闘い”も描かれ、サバイバルアクションとして楽しめます。
主人公イチの“異質さ”と“説得力”
イチは魔法が当たり前の世界で、まったく魔法を持てない”男”であるが、魔法の使い手である魔女たちの仲間入りをして男として魔法を使いこなし敵を倒していく姿、魔女と魔男が交わることのなかった物語。
どのようにして魔法を習得するのかは、“狩人”としての知識と経験。
イチは魔法を“道具”ではなく“生き物”として見ているため、魔女たちとはまったく違う動き方・考え方で戦い、彼独自の戦略と知恵がみどころです。
いわば、”魔法を知らない”からこそ、「魔法を恐れない」異常な存在。そのアンバランスさがイチというキャラを魅力的にしています。

今後の漫画『魔男のイチ』展開予想
魔法の世界に現れた—イチの正体とは?
イチはなぜ、魔法の世界では異人なのか?
現時点では”山育ちの狩人”という過去しかないが、その背景にはもっと深い秘密がありそう。たとえば、イチの家系や生まれ育った地が、魔法の根源と繋がっている可能性も——!?
イチが本当は“人間”ではない、あるいは“王の魔法”と何らかの因果関係がある!?魔女しか存在しない世界に魔男が誕生するミステリアスな物語が、今後のストーリーの軸になると思います。
“最強の魔女”と魔法との関わり
第1話で登場した“最強の魔女(デスカラス)”と“王の魔法(キングウロロ)”。対戦にイチが乱入し、魔法を習得してしまったイチ。”王の魔法”が何を象徴するのか、なぜ彼と魔女が戦っていたのか…。そして、イチが魔法という魔物にどう関わってくるのか——。
イチが魔法を“支配”する存在になるのか、それとも“破壊”する存在になるのか——。

仲間たちの変化にも注目
イチの価値観が“最強の魔女(デスカラス)”にどう影響を与えていくかも楽しみの一つ。
今はイチに振り回される立場だが、彼の“強さ”を利用することで、イチもまた、魔法との向き合い方を変えていくかもしれない。
“異物”だったイチが“仲間”になるとき、どんな仲間になるのか——。次なる試練の中でどのように描かれていくのかも、楽しみです。

漫画『魔男のイチ』のまとめ
漫画『魔男のイチ』は、“魔法”を単なる技や道具ではなく、命を持つ存在”生物”として描かれ、狩ることで力を手にするという独創的な世界観が魅力。
こんな人におすすめ!
- 王道×バトル系のファンタジーが好きな人
魔法を狩って習得するという独自の世界にワクワクしたい方、「ジャンプらしさ」はありつつも、新しさも求めたい人へ。 - 少年の成長や仲間との絆に胸が熱くなる人
イチのひょうきんだけどまっすぐな行動や、仲間の魔女たちと共に冒険をゆく姿が読者の心を動かします。 - ダークな世界観×ポップなテンポ感を楽しみたい人
魔法=生物という未知の世界に、ユーモアや親しみやすいキャラがバランスよく配置されていて、重すぎず読みやすいのも魅力。 - 『魔入りました!入間くん』や『呪術廻戦』が好きな人
異世界のファンタジー×成長×バトルの要素が融合した作品が好きな方なら、ハマる可能性大。
著者Mangax(マンガックス)の漫画『魔男のイチ』を読んだ感想

魔法を習得し、次の闘いで活かす、今までにない物語!
バトルを通じ、仲間を作って魔物に立ち向かうストーリーはポップでありながらも迫力のある漫画です。魔法使いならではの王道でもあり新しい魔物対戦の漫画、子ども・女性でもファンタジーの世界を楽しめる漫画です。
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漫画『魔男のイチ』の作画 宇佐崎しろのX
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— 宇佐崎しろ (@uszksr) May 12, 2025
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もしまだ読んだことがない方は、ぜひ一度手に取ってみてください!