「猫かわいがりは禁止です」あらすじ・感想解説|猫好きツンデレ×人気先輩のオフィスBLが尊すぎる

猫という接点から始まる職場の甘い関係——本作の概要

仕事ができてルックスも良い。なのに「近寄りがたい」と敬遠されてしまう男性——そんな主人公・正臣の日常は、ある日突然変わり始めます。きっかけは、彼のスマートフォンのロック画面に映っていた、愛猫の写真でした。作者は香坂あきほ。フルールコミックス(KADOKAWA)より刊行の「猫かわいがりは禁止です」は、猫という共通の話題をきっかけに職場のクールな男性と人気の先輩が近づいていく、甘くてじれったいオフィスBL漫画です。

主人公・正臣と先輩の長谷柊二を中心に展開するラブストーリーは、猫好き同士という微笑ましい接点から始まり、少しずつ二人の距離が縮まっていく過程が丁寧に描かれています。BL漫画の中でも日常の温かさと甘さが際立つ作品として、読者から高い支持を得ています。また、猫という誰もが親しみを持てる存在をきっかけにしているため、BL作品としては間口が広く、初めてBL漫画を読む方にも入り込みやすい一作です。

あらすじ——待受画面の猫が人生を変えた

主人公の正臣は、職場では完璧に近いパフォーマンスを発揮しながらも、その整いすぎた外見と寡黙な性格から「近寄りにくい」と思われているタイプ。実際の彼は猫を深く愛する、その内面とのギャップが際立つ男性です。プライベートでは家に帰れば愛猫に溺愛を注いでいる——しかしそれは誰にも話したことがない、秘密の一面でした。

そんな正臣のスマートフォン画面に映る愛猫の写真に目をとめたのが、職場一番の人気者・先輩の長谷柊二です。柊二もまた猫好きで、「猫の写真、見せてください」という一言から二人の交流が始まります。徐々に距離を縮めていく中で、正臣は自分の中に生まれる柊二への特別な感情に気づき始めます。それまでは誰にも心を開かなかった正臣が、猫という共通の話題を通じて少しずつ変わっていく——そのプロセスが本作の最大の魅力です。「猫の写真を見せてほしい」というシンプルな一言が、二人の運命を変えていきます。

キャラクター紹介

正臣(主人公)

外見は整っており仕事もできるが、寡黙で感情表現が苦手なタイプ。一見クールだが、内心では猫に対して全力で愛情を注ぐギャップキャラ。自分の感情に気づきにくく、柊二への感情も最初はうまく整理できません。ツンデレの典型でありながら、そのアンバランスさが読者の心をつかみます。職場では「近寄りがたい存在」として完璧なイメージを保ちながら、家では愛猫にデレデレという落差が最高です。猫への接し方が「本当の自分」を表しているという設定が、キャラクターに深みを与えています。

長谷柊二(先輩)

職場で人気No.1の先輩で、明るくフレンドリーな性格。猫好きという共通点から正臣に話しかけ、マイペースに距離を縮めていきます。正臣を「かわいがる」ような視点で接するため、タイトルの「猫かわいがりは禁止です」という言葉にも別の意味合いが生まれてきます。柊二のナチュラルなアプローチは、普段は人との接触を避けがちな正臣の心をじわじわと溶かしていく効果を持っています。「誰にでも優しい人気者」の裏に、正臣に対してだけ見せる特別な感情の萌芽が垣間見えるのも読みどころです。

見どころ——猫をめぐる甘い攻防と感情の機微

本作の見どころは何といっても、猫という題材を通じて描かれる二人の感情の変化です。普通なら話しかけることも難しい正臣に、「猫の写真を見せてほしい」というシンプルな理由で接触する柊二のアプローチは、職場恋愛漫画の中でも特に自然で微笑ましいものです。また猫を溺愛する正臣のキャラクターは、普段のクールで近寄りがたいイメージとのギャップが強烈で、そのギャップ自体がコメディにもなりロマンスの火種にもなっています。

猫への接し方を通じて人の本性が見える、という視点は読んでいて非常に楽しいです。正臣が猫に向ける視線と柊二に向ける視線の変化が、感情の成長を視覚的に表現しています。オフィスラブというシチュエーションの中で、二人の関係が少しずつ「同僚」から「特別な人」へと変化していく過程は、BL漫画のファンが求めるじれったさと甘さを存分に提供しています。職場という日常的な空間だからこそ、ちょっとした視線の交差や言葉の選び方に感情が滲んで見えて、読者の心拍数を上げてくれます。

タイトルの多層的な意味

「猫かわいがりは禁止です」というタイトルには、表面上の意味(猫を溺愛しすぎることへの制止)と深層の意味(正臣を「かわいがる」ことへの柊二の気持ち)が重なり合っています。物語が進むにつれてこのタイトルの意味が多層的に解釈できるようになり、気づいた読者は思わずニヤリとすること間違いなしです。タイトルの奥深さに気づいた瞬間、改めて第1話から読み直したくなる——そんな仕掛けのある作品です。良質な作品のタイトルは伏線でもあるという、本作は良い例となっています。

作者・香坂あきほの作風と本作の位置付け

香坂あきほはフルールコミックス(KADOKAWA)を中心に活動するBL漫画家です。日常の何気ないシーンをロマンスに昇華させる技法に長けており、「猫かわいがりは禁止です」でもその持ち味が存分に発揮されています。キャラクターの表情の描き方が丁寧で、感情の変化を細かく視覚的に表現している点は、読者からも高く評価されています。特に、「感情を出せないキャラクターが感情を出す瞬間」の描き方が秀逸で、正臣の心が開かれる場面に読者が自然と感情移入できる仕掛けが随所に見られます。猫という普遍的な動物を通じて恋愛を描くという発想が、BL漫画の新しいアプローチとして評価されています。

今後の展開予想

正臣が自分の感情に正直になれるか、そして柊二との関係がどのように進展していくかが今後の焦点です。柊二のマイペースなアプローチが続く中、正臣がいつ「気持ち」を自覚するかが読者の関心の的です。また職場という環境での恋愛発展がどのようなリスクとドラマを生むかも見どころの一つ。猫という共通のテーマがさらに二人の関係を深めるエピソードにも期待が高まります。正臣が自分から柊二に歩み寄る場面が訪れたとき、それまでの積み重ねが一気に花開く感動的な展開になるでしょう。

まとめ

「猫かわいがりは禁止です」は、猫好きという共通点から始まるじれったくも甘いオフィスBL漫画です。クールな外見と猫溺愛という強烈なギャップを持つ正臣と、フレンドリーに距離を縮めてくる先輩・柊二の関係は、読んでいて自然と応援したくなる微笑ましさがあります。BL漫画ファンはもちろん、猫好きな方にもぜひ手に取ってほしい一作です。

こんな人におすすめ

  • じれったいオフィスラブとBLが好きな方
  • 猫好きキャラクターが登場する漫画を探している方
  • ツンデレ×人たらし先輩という組み合わせに弱い方
  • 日常の温かさを感じられるラブストーリーが読みたい方

著者の感想

「猫かわいがりは禁止です」を読んで最初に思ったのは、「猫というきっかけの使い方が天才だ」ということです。一見近づきがたい正臣に対して、猫の写真という万人受けする話題で自然に距離を縮める柊二のアプローチは、リアリティがあって好感が持てます。そして「仕事ではクール」×「猫には全力溺愛」というギャップの破壊力が本当に強い。じれったさと甘さのバランスが絶妙で、ページをめくる手が止まらない一作です。タイトルの二重の意味に気づいたとき、思わず「うまい!」と声に出してしまいました。猫好きの方は特にハマること間違いなしです。

「猫かわいがりは禁止です」は、猫好きと恋愛漫画ファン、BLファンという異なる層が同時に楽しめる間口の広さを持っています。猫という普遍的な動物への愛情を通じて恋愛が描かれているため、「猫が好きだから読んでみた」という入口から入って「気づいたらBL漫画にハマっていた」という経験をする読者も多いと言われています。

正臣の「仕事ではクール、猫にはデレデレ」という設定は、現代のギャップ萌えの文脈でも完璧なキャラクター設定です。人間の多面性と「本当の自分を見せられる相手の大切さ」が、猫という媒体を通じて自然に描かれています。まだ読んでいない方は、ぜひ第1話から試してみてください。猫への接し方が「その人の本質」を表すという視点は、読んでいて非常に楽しいです。

「猫かわいがりは禁止です」を読んでいると、人間関係における「きっかけ」の大切さを改めて考えさせられます。正臣のような「近寄りがたい存在」が、猫という単純な話題がきっかけで関係を築いていく様子は、現実の人間関係でも参考になります。「共通の話題を持つこと」が人を繋ぐ力を持つということを、この漫画は優しく教えてくれます。じれったさを楽しみながら、二人の関係の行方を見守ることができる本作は、BL漫画の入門作としても、猫好きのための漫画としても、最良の選択肢の一つです。

「猫かわいがりは禁止です」は、猫という身近な存在を通じて人の心の機微を描いた秀作です。正臣の閉じた心が少しずつ開いていく様子を見守る楽しさは、じっくりと積み重なっていくラブストーリーの醍醐味そのものです。ぜひ最初から最後まで、二人の関係の変化を追いかけてみてください。

「猫かわいがりは禁止です」の最大の魅力は、読んでいると自然と二人を応援したくなる絶妙なキャラクター設定にあります。正臣のような「クールだけど本当は優しい」キャラクターと、柊二のような「フレンドリーで懐が深い」キャラクターの組み合わせは、BL漫画の定番でありながら本作独自のフレッシュさで描かれています。猫という橋渡しがあるからこそ、二人の距離の縮まり方が無理なく自然に感じられます。

もしまだ読んだことがない方は、ぜひ一度手に取ってみてください!

猫かわいがり 1巻
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